空想と執筆の間

趣味の物書きについてのブログ

【読書】運転者/喜多川泰

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あらすじ

中年にして歩合制の保険営業に転職し、二年目の修一。
しかし、なかなか思うように成果が上がらない日々を過ごしていた。
ある日、唐突な担当顧客の大量解約を受け、いよいよ金銭的にも精神的にも窮地に追いやられてしまう。
妻が楽しみにしていた海外旅行計画はキャンセルするしかない。
娘は不登校に陥っているうえに、今後の学費の工面も難しくなるだろう。
さらに長い間帰れていない実家で一人暮らしをしている、 母からの電話が心にのしかかる。
「……なんで俺ばっかりこんな目に合うんだよ」
思わず独り言を言ったそのとき、 ふと目の前に、タクシーが近づいてくるのに修一は気がつく。
それは乗客の「運」を「転」ずるという摩訶不思議なタクシーで――?
Amazon商品ページより引用)

 

小説と思ったら自己啓発書だった。

自己啓発ノベルスというらしい。

ストーリーはファンタジー仕立て。

 

「運転手」ではなく「運転者」。

ただのタクシードライバーではなく、「運」を「転」ずる者だから。

 

昔、竹野内豊主演の不思議なタクシーの話のドラマがあったのを思い出した。

原作かと思ったら違った。

こちらの本は2019年発売で割と新しいから当然。

それにドラマのほうは未来だか過去だかに飛ぶ話だから、だいぶ違う。

それでも私の中では運転者の顔は竹野内豊で脳内再生された。

 

いつもイライラしてて嫌な主人公。

でも人のことは言えない。

私も同じようなものだ。

 

運を上げたければ、常に上機嫌でいること。

胸に刺さった。

他にも運転者の言葉は、なるほどと思える内容ばかりだった。

 

最後は心温まる感動のお話。

伏線も回収され、すべてがつながった。

人生や考え方について考えさせられ、前向きになれる本。