空想と執筆の間

趣味の物書きについてのブログ

【読書】体育館の殺人/青崎 有吾

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※現在は読み放題が終了している場合あり

 

 

あらすじ

風ヶ丘高校の旧体育館で、放送部部長の少年が何者かに刺殺された。放課直後で激しい雨が降り、現場は密室状態だった!? 早めに授業が終わり現場体育館にいた唯一の人物、女子卓球部の部長の犯行だと、警察は決めてかかるが……。
Amazon商品ページより)

 

  • ジャンル:ミステリー
  • 人称:三人称
  • 視点:節ごとに変わる

 

ネタバレなし。

面白くてずっと読んでた。

わかりやすくてスラスラ読めた。

 

登場人物がかなり多い。

冒頭に主な登場人物紹介あり。

数えたら25人。

読んでて学年、部活、部活の役職がごちゃ混ぜになるから、何度か確認に訪れた。

登場人物が多いのもこの小説の魅力だと思う。

多すぎる人物の中から容疑者をしぼっていく過程が面白い。

 

冒頭に校内と旧体育館の見取り図あり。

こういうの作るの楽しそうだな、と小説書き視点で思ってみたり。

でも私が書いてるのは推理小説ではないから必要ないな、と思ったり。

見取り図のページも、特に旧体育館のほうを何度も見返した。

 

同じように読み返した部分がある。

それはプロローグ。

2人の人物による会話シーン。

1人は後の被害者である放送部部長。

話してる相手は誰なのかわからない。

言葉遣いや会話内容にヒントを求めて何度も見にきた。

女性なのか男性なのか。

敬語を使ってるから年下なのか。

「あれ」とは、やっぱり「あれ」なのか。

 

トイレに置かれていた傘についての推理が面白かった。

たかが傘1本でそこまで考えられるとは。

 

とある生徒の証言が、臨場感があって恐怖を覚えた。

その子や犯人の息遣いが聞こえてきそうな場面だった。

 

解決編の前に「読者への挑戦」がある。

ここまでで手がかりは全て出そろったから、犯人の名前と密室の真相を言い当ててみて、と。

すまん。

全然わからん。

私は推理が苦手で、予想はだいたい外れる。

 

わからんまま解決編へ。

探偵が推理を続けていく。

真相に近づいてるはずなのに、ますますわからん。

「そろそろわかるだろ?」と言わんばかりに容疑者をどんどんしぼってくれてるのだが、すまん、やっぱりわからん。

 

最後の最後でやっと犯人がわかった。

ああ、たしかに怪しかったよね!←いや、黙れ?

トリックについても理解。

ああ、気になってたやつ!←だから、黙れ?

 

探偵はかなりのアニメオタクだ。

私はエヴァの有名なセリフと、若本さんのことしかわからなかった。

 

犯人と密室のトリックがわかったところで、もう1回読もう。