また行き詰まってる。
行ったことのない場所の描写って難しい。
と言ったら主人公の部屋だって行ったことないし、そもそも実在しないのだけど。
行ったことがないと言うより、自分にとって馴染みのない場所の描写が難しいんだ。
登場人物の部屋、学校、病院などは記憶の中にモデルとなる場所があって、イメージを膨らませながら書いてる。
頭の中にモデルが存在しない場所は書きづらい。
今行き詰まってるのはそういう場所。
自分とは縁がない場所。
ネットで探した写真を見ながらなんとか書いてるけど。
なかなかイメージが膨らまなくて難航してる。
数日前にツイッターで、『#作家は経験したことしか書けない』っていうハッシュタグがトレンド入りしてた。
私は『経験』がないと書けないな。
『経験』と『体験』は違う。
自分に馴染みのない場所でも、情報を見たり聞いたりして知ったら『経験』になる。
私は写真を見ながら書いてるけど、写真さえもなかったらきっと全然書けない。
その場所に実際に行ったことがあるのなら『体験』。
体験はしてなくても書ける。
だって今書いてるのは妄想の塊。
ただ、もっと欲しいよ、想像力が。
実際には見たことも聞いたこともない状況を、さも体験してきたかのようにさらりと書きたい。
小説が上手な人はホラを吹くのが上手ということなんだろう。